みなさん、こんばんワンコ今夜
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さて、昨夜も引き続きジャパンケンネルクラブ(JKC)での2020年、登録頭数が僅かに1頭という珍しい犬種に関してのお話しをさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか
サールロース・ウルフドッグはその名の通りオオカミに近い犬種ですので飼い慣らす事は簡単ではなく、またブリーダーさんも日本ではほとんどいないのでとってもレアな犬と言えると思います
さてさて、それでは今夜のお話しに移らせて頂きますね
今夜
のお話しはこれも昨年のジャパンケンネルクラブでの登録頭数が最下位の1頭という珍しい犬種でゴードン・セターのお話しです
ゴードン・セターの原産はイギリスのスコットランドですがその起源は16〜17世紀の初頭にかけて存在していたスコティシュ・セターと呼ばれる犬ですこのスコティッシュ・セターをスコットランドの東部にあるゴードン城でアレクサンダー大公という人物が改良を重ね誕生したのがゴードン・セッターです
アレクサンダー大公はその生涯を通じて狩猟に情熱を注ぎ込み、狩猟に特化した優れた能力を持つ完璧な狩猟犬を求め続け改良を重ねましたアレクサンダー大公が求めたものは狩猟能力のみであり、その他の要素、外観や被毛の質、カラーなどには一切の興味を示す事はありませんでした
ただひたすらに岩だらけの山岳部を駆け巡る力強い脚を持ち、柔軟で悪天候にも耐えられるセターを目指したのです
ベースとなった犬種はスコティッシュ・セターで、そこにブラッド・ハウンド、ラフ・コリー、ワーキング・コリーなどの血を入れ1770年頃から改良を開始し、非常に優れた狩猟犬としてゴードン・セターが1820年に完成したと言われています彼の死後に残された犬は11頭で被毛の色も様々でしたが、その中の黒地に赤のマーキングが入った犬が当時のドッグショーで断トツの成績を挙げ続けたため、その他のセターの愛好家からクレームが出るほどだったと言われています
当時のドッグショーではセターには分類がなく一つのグループとして競っていたのですが、あまりにもアレクサンダー大公の残した黒地に赤のマーキングが入った一頭が傑出していたため、そのカラーのセターだけが別のクラスで審査される様にルールが改正される結果となったのです
以降、黒地に赤いマーキングのついたセターは、その被毛のカラー内でのみ交配が認められ他のコートカラーのセターとは掛け合わせられなくなりましたこの様にして、セター犬種が一つのクラスで審査されていたドッグショーから被毛の色によってクラスを分けて審査される形へと変化していったのです
いかにアレクサンダー大公が犬の歴史に大きな影響をもたらした人物だったのかという事がよくお分かり頂けると思います
今夜はレアな犬種であるゴードン・セターについてお話しをさせて頂きましたがこの辺りでおしまいとさせて頂きます
それでは今夜
もお付き合い頂きまして誠にありがとうございました
また明日の夜
のお越しを心よりお待ちしております
(参考:ジャパンケンネルクラブ公式サイト)
